「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)」からの資金流出が続く

 

ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)からの資金流出が続いている。その主な理由は、以下の通りである。

1. 金融庁が2017年に指摘した毎月分配型投信の運用効率の悪さや顧客理解の不足などの問題点が同ファンドに影響を与えていること。また、毎月決算型なので新NISAの対象ファンドとなっていない。

2. かつて日本一の純資産総額を誇った同ファンドの純資産残高は、2007年のピーク時の2兆8000億円から現在は9000億円程度まで減少しており、ファンド規模の大幅な縮小が進んでいる。

3. 大量の解約による資金流出はファンドの基準価額を変動させるリスクがあり、ファンド運用に悪影響を及ぼす可能性がある。

これらの問題に対処するためには、運用成績の改善、毎月分配型ファンドの問題点の解消、市場環境の変化への適応が必要である。

■ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)
基準価額     2556円
信託報酬     1.81%(年率・税込)
純資産残高  9091億円

<騰落率>
1カ月 4.45%
3カ月 5.86%
6カ月 8.33%
1年     8.03%

※3月末時点