インド株ファンドの人気が継続

大和証券 ダイワ・ダイナミック・インド株ファンド

みずほ証券 新光ピュア・インド株式ファンド

など、大手証券では3月もインド株ファンドの人気が高かった。大手証券でインド株ファンドが注目を集める主な理由は以下の通りである。

1.経済成長への期待

インドは人口の増加と所得の向上を背景に、将来的にも高い経済成長が予測されている。Pインドは2050年に世界で第2位のGDP規模に達すると見込まれており、内需の拡大やインフラへの投資の活性化が期待される。

2.人口ボーナス期の到来

インドは、2032年にかけて生産年齢人口の比率が高くなる「人口ボーナス期」を迎えていると予想されている。これにより、経済成長と株価の上昇が見込まれる。過去には、日本や中国でも人口ボーナス期に株価が大幅に上昇した事例がある。

3.分散投資の選択肢の拡大

ファンダメンタルズが健全なインドは、先進国中心のポートフォリオに新興国として組み入れることで、分散投資の効果を高めることができる。

これらの要因により、大手証券ではインド株ファンドへの関心が高まっている。ただし、新興国投資にはリスクも伴うため、長期の分散投資戦略の一環として検討することが望ましいだろう。

野村證券では「野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)」がランキング1位

野村證券のランキング1位は、「野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)」だった。同ファンドの人気の主な要因は、その顕著なパフォーマンスである。2024年2月末時点での設定来騰落率 (2009年8月27日~)は約19倍に及び、過去10年間で公募投信の中でも高い成績を記録している。

人工知能(AI)の普及により半導体関連株が上昇し、特にエヌビディアなどの組み入れトップ銘柄が業績を伸ばしていることが、高いパフォーマンスの主な要因である。

世界の半導体関連株に特化した運用で長期的に顕著なパフォーマンスを上げ続けていることが、野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)の人気の理由であるといえる。ただし、半導体関連株は値動きが大きいので、ハイリスク・ハイリターンのファンドだという点には注意が必要である。

■野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)
基準価額  13万5432円
信託報酬  1.65%(年率・税込)
純資産残高 2247.9億円

<騰落率>
1カ月 14.4%
3カ月 35.1%
6カ月 40.9%
1年  102.2%

※2月末時点