「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」がインデックスファンドで初の4兆円突破

 

三菱UFJアセットマネジメントの「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は、2018年7月の設定以来、2024年3月末時点で純資産総額が4兆1201億円に達し、4兆円の大台を初めて突破した。2000年以降のインデックスファンドの月末ベースでは、4兆円を超えるのは初めてのことである。

前月からの残高増加額は3226億円で、ETFを除く投信全体で最大であった。同じインデックス型シリーズである「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」も前月から3042億円増え、残高2兆9290億円に達し、残高2位となっている。

両ファンドとも、2024年1月に始まった新NISA(少額投資非課税制度)を利用した資金流入が拡大しており、残高の増加ペースが加速している。インデックスファンドの人気の高まりとNISAの活用により、これらのファンドは著しい成長を遂げているのだ。

さらに、4月9日には「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の純資産残高が3兆円の大台を突破しており、4月も外国株式ファンドへの高水準の資金流入が続くと予想される。

■eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
基準価額     2万8559円
信託報酬     0.09372%(年率・税込)
純資産残高 4兆1201.61億円

<騰落率>
1カ月   4.3%
3カ月 17.6%
6カ月 24.5%
1年  49.0%

※3月末時点

投資信託の残高が過去最高を更新

 

2024年3月末の公募株式投信(ETFを除く)の純資産残高は、前月比4兆5846億円増加し、121兆4779億円と5ヵ月連続で過去最高を更新した。内外の株式市場の好調が寄与し、資金流出入は約1兆1660億円の流入超となった(前月は約1兆2100億円の流入超)。

資金流入では、「外国株式型」が約8580億円と最も多く、次いで「エマージング株式型」が約1490億円、「国内株式型」が約1220億円であった。新NISA制度開始の影響で「外国株式型」への流入額は高位で安定している。一方、資金流出は「不動産投信型」が約290億円、「その他」が約56億円、「エマージング債券型」が約45億円の順であった。

また、3月の新規設定は24本と前月の18本から増加し、設定額も約850億円と前月の約160億円から大幅に増加した。設定額が最も多かったのは、インド小型株式を主要投資対象とする「インド小型厳選株式ファンド」(アムンディ)で約220億円、次いで日経500種平均株価採用銘柄のうち予想配当利回り上位70銘柄程度に投資する「日本好配当リバランスオープンⅡ」(SBI岡三)で約160億円であった。