今注目の書籍の一部を公開して読みどころを紹介するシリーズ。今回は、新NISAを活用した資産形成について解説した花村泰廣編著『新NISAを最大限使いこなすにはどうすればいいですか? 目的別・年代別のシミュレーションで徹底解説 』の一部を特別に公開します(全4回/本記事は第4回)。同書を解説する無料セミナー情報も!

●第3回:40代~70代・年代別に指南! ライフプランとお金の付き合い方の「大原則」

※本記事は花村泰廣編著『新NISAを最大限使いこなすにはどうすればいいですか? 目的別・年代別のシミュレーションで徹底解説 』(日本実業出版社)から一部を抜粋・再編集したものです。

老後が近くなってきた世代の5プランを紹介

この回では、50代、60代の新NISAでの投資シミュレーションをご紹介します。50代、60代は、老後資金づくりもラストスパートです。教育費や住宅ローンの目処がついたら、家計を見直して収入からどのくらい投資に回せるか、再検討しましょう。

50代も60代も、ライフステージは人によって大きく異なります。50代で子どもが全員独立する人もいれば、下の子が大学を卒業するのが定年後という人もいるでしょう。住宅ローンがどのくらい残っているかによっても、家計の状況は変わってきます。各プランを参考に、投資額や投資する商品、積み立てる期間などの組み合わせ方を改めて考えてみましょう。

基本的に想定リターン(年率)3%程度の商品で運用

この世代のシミュレーションで投資する商品は、基本的には想定リターン(年率)3%程度のバランスファンド、もしくはポートフォリオとしました。取り崩しが見えてきた世代にとって、何よりも避けたいのは相場が大きく下落して、そのまま長く回復してこないことにより、老後の生活設計が大きく変わってしまうことです。せっかくつくった老後資金が減ってしまい、資産寿命が短くならないようにリスクを落とした運用が大切です。

想定リターン(年率)3%程度のポートフォリオ例
国内株式20%・外国株式10%・国内債券40%・外国債券30%(80㌻参照)

取り崩しもシミュレーションする

50代、60代は老後資金をつくるための運用だけでなく、使っていくための運用も考えていかなければいけない世代です。毎月いくら取り崩すと、何年持つか、資産寿命の早見表も章末に用意しましたので、参照してください。