今注目の書籍の一部を公開して読みどころを紹介するシリーズ。今回は、新NISAを活用した資産形成について解説した花村泰廣編著『新NISAを最大限使いこなすにはどうすればいいですか? 目的別・年代別のシミュレーションで徹底解説 』の一部を特別に公開します(全4回/本記事は第3回)。同書を解説する無料セミナー情報も!

●第2回:20代・30代は「時間がある」特権を活かすべし! 投資の始め方を指南

※本記事は花村泰廣編著『新NISAを最大限使いこなすにはどうすればいいですか? 目的別・年代別のシミュレーションで徹底解説 』(日本実業出版社)から一部を抜粋・再編集したものです。

40代……家計が厳しくなってきても、投資を続ける

40代は独身の人もいれば、子どもが大学生になっている人もおり、人によってライフステージが異なってくる世代です。投資の目的も多様化するため、ここでもう一度資産を整理し、今後の投資方針を見直しておきましょう。

特に子どもがいる場合、教育費のかけ方は資産形成に大きく影響します。中学受験をする場合は、小学校1年生から塾に行き始めるケースも少なくなく、私立中学に進学すれば年間で平均約144万円ほどかかります(文部科学省「令和3年度子供の学習費調査」より)。

教育費は、子どもがどのような進路を進むかによっても変わりますが、塾、留学、体験学習など、かけようと思えばいくらでもかけられてしまう支出です。しかし、教育費を使いすぎると投資に回せる予算が減るだけでなく、老後資金として積み立ててきた資産も使い込むことになりかねません。

そうならないために、親がどこまで出すか「上限」を決めておくことも大切でしょう。特に、歳の近い兄弟姉妹がいる場合、教育費がかかる時期が重なります。進路が見えてきたらどのくらい費用がかかるかを調べ、予算と投資計画を見直すようにしましょう。

子どもが大きくなれば学費だけでなく、食費やスマホ代、衣服代、交際費も増えます。家計がどうしても厳しい時期は、一時的に投資額を減らすのもやむを得ません。「投資はやめないことが目標」くらいの気持ちでいるのが、この時期の乗り越え方としてはよいと思います。