高齢者が消費者トラブルを避けるための最善策とは?

では、高齢者が消費者トラブルを避けるためには、具体的にはどうすればいいのか、どう考えればいいのか。

先ほど、悪質業者は「お金」と「健康」、そして「孤独」の不安に付け込む、とご説明しました。この「孤独」を「孤独がない状態」、つまり、「いきがい」とすれば、この3つはまさにライフプランの3要素だとも言えるのではないでしょうか。

ライフプランとは、充実した人生を送るための生活設計、「お金」「健康」「生きがい」の3要素が一体となって成り立つといわれています。だとすれば、これからのライフプラン、生活設計をしっかりと立てること、こうすることこそが、高齢者の消費者トラブルを防ぐための最善策になるのではないかと、そんなふうに思い至った次第です。

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通常のライフプランセミナーでは、ライフプランとは言いつつも、「お金」の話が中心ですね。例えば、老後資金や年金、住宅ローンの話など、ひとつひとつ、具体的な数字やデータをもとに一緒に確認し、漠然とした不安を見える化すること、そして見える化することで参加者の心持ちを多少なりとも軽くすること、これだけでもセミナーは大成功だと思っています。

でも、これからの人生においては、「お金」のことはもちろん大切ではあるものの、「お金」のことと同じくらい、「健康」や「いきがい」といったものが大切であること、そんなことを最後にご理解いただければと思い、最近はこんな話をすることが多いですね。ご参考になれば幸いです。