今注目の書籍の一部を公開して読みどころを紹介するシリーズ。今回は、「金融リテラシー」の真の理解につなげる書籍、三井住友トラスト・資産のミライ研究所著『安心ミライへの「金融教育」ガイドブックQ&A 「生きる力」を育む「金融リテラシー」の基本』の一部を特別に公開します。(全4回/本記事は第1回)。同書を解説する無料セミナー情報も!

※本記事は三井住友トラスト・資産のミライ研究所著『安心ミライへの「金融教育」ガイドブックQ&A 「生きる力」を育む「金融リテラシー」の基本』(金融財政事情研究会)から一部を抜粋・再編集したものです。

「金融リテラシー」とは「お金とのつきあい方、活用術」

「リテラシー(Literacy)」という言葉を耳にする機会が増えてきています。「リテラシー」のもともとの意味としては「読解力・記述力」という識字能力的な使われ方をしていたようですが、現代では「何らかのかたちで表現されたものを適切に理解・解釈」し、それらを「活用すること」の意味で使われていると思われます。

では、「金融リテラシー」とはどのようなことを指すのでしょうか。一般的には「金融商品やサービスの選択、生活設計などを適切に判断するために、最低限身に付けるべき金融や経済についての知識と判断力」だといわれています。お金は、それ自体が目的というよりも「個々人が個性的な人生を送るための暮らしの道具」と位置付けることができます。道具はその機能と扱い方を知れば、上手に活かすことが可能です。つまり、「金融商品やサービスといった道具を活かすための知識」が、「金融リテラシー」という言葉の本質的な意味だといえます。