株式は誰でも安心して長期投資ができる「お金のなる木」

わが国では株式投資に対する不安感や不信感が根強いようです。株式や株式投資信託が個人金融資産に占める割合も米国などに比べ、依然として低い水準に留まっています。株式は売買で利益を上げようと考えると、価格の変動率も大きく、成功を収めるのは容易ではありません。しかしながら、株式の「お金のなる木」としての面を、長期保有を前提として考えると、全く違う面が見えてきます。

株式は自動操縦機能付きの「お金のなる木」

「お金のなる木」としての株式の特性を以下の表にまとめました。 

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(万人向き)
株式投資を実行するのはそれほど難しいことではありません。日々買付することも、売却することも可能です。株式投資信託を使えば、少額からでも投資可能です。株式投資のリスクが大きすぎると思う方は、投資金額を減額することでご自身のリスク許容度に合わせて投資可能です。

(全天候型) 
株式を通じて投資する企業は、経営者や従業員が技術力やその他知識・経験を総動員して事業を展開しています。世界の企業全体としては収益を上げ続けていますし、これからもその収益性は継続するでしょう。また環境変化にもそれぞれの判断で独自に対応するでしょう。

一方で債券や不動産は、お金のやり取りに関する約束や契約ですので、環境変化には対応できません。マクロ経済(例:金利水準)動向によっては、リターンを上げることが困難な事態も起こり得ます。そのため環境変化には、投資家自らが判断し投資の可否や投資額の増減を決める必要があります。これは投資初心者はもちろんのこと、長期投資を行う場合には、知識と経験が豊富な方にも難しい判断です。 

ところが株式の場合には、各企業がそれぞれの得意/専門分野でベストを尽くしていますので、全体としての利益水準がマイナスに落ち込むことは考えにくいでしょう。したがって、環境変化への対応はあえて自らは行わず、各企業の本業での判断に任せることで、投資初心者の方でもある程度は安心して長期投資を行うことができるのではないでしょうか。もちろん、投資対象となるすべての会社が上手く対応できるわけではありませんし、投資している企業の収益よりも株価水準の変動がはるかに大きいことは事実です(後述)。しかし、投資の方法を工夫すれば、これらのリスクにはある程度は対応可能と考えます。この点は次回お話しさせていただきます。

(判断を委ねる) 
資産運用に関する知識や経験の豊富な方であればその限りではないかもしれませんが、自らの投資判断で投資対象やタイミングを選ぶことに不安を感じたりする方は多いでしょう。であれば、自らの判断で投資することで少しでも高い運用益を狙うのではなく、世界の優れた上場企業に分担してもらい、彼らの本業のビジネスで皆様のお金を育ててもらう方が賢明ではないでしょうか。自らの金融市場に関わる判断よりも、世界の優良企業の本業での判断の方がより信用できるのではないでしょうか。環境変化への対応も自らは行わず、彼らの判断に任せる方がより正しい対応ができるのではないでしょうか。

(ただし長期で)
優良事業会社に、彼らの本業でお金を育ててもらうことを、資産運用の基本方針とするのであれば、投資した株式は長期保有とする必要があります。事業で利益を上げることは短期間では困難です。株式の対応力を発揮してもらうには、長期投資が必須と考えられます。