老後資金の不安を払拭するためには?

もちろん、あくまでも一定の仮定のもとでの平均値で考えた数字ですから、この通りになるとは言いません。実際、自分が何歳まで生きられるのか、などということは誰にも分かりませんし、明日、交通事故で突然亡くなってしまうことも十分にありえる話です。

老後資金が不安だという声は、さまざまなところで耳にします。その不安のもとは、有り体に言ってしまえば、「老後、どのくらいのお金が必要になるのか分からない」ということに尽きるでしょう。

70代や80代の人に貯蓄する目的を聞くと、「老後に備えるため」という回答が最も多かった、などという話もあるくらいです。

それだけ老後資金が不安なのだと思いますが、その不安感を払拭するためには、これもよく言われることですが、「見える化」が必要です。たとえそれが仮定に基づいた数字であったとしても、具体的な金額が見えると、少しだけ不安感が和らぎます。

今はインターネットを使えば、さまざまなデータを簡単に入手できる時代です。こうして入手した数字を足す、引く、掛ける、割るといった簡単な計算をするだけで、残りの人生に必要なお金の額などを、おおまかに算出できます。「単なる精神安定剤」と言われればそれまでですが、意外と効果があるので、機会があれば試してみてください。