預金以上にお金を殖やすには債券や株式への投資が有効

それでは、インフレに負けず、預金金利を上回るペースでお金を殖やすにはどうしたら良いでしょうか?

そのためには投資が有効です。過去の実績では、国内外の債券や株式に投資をすると、預金よりも大きなリターンが得られています。

(注)定期預金は預入金額1000万円以上/1年、国内債券はNOMURA-BPI総合、海外債券はBloomberg Barclays グローバル総合債券(除く日本、円換算)、国内株式はTOPIX(配当込み)、海外株式はMSCI KOKUSAI (税引き後配当込み、円換算)。 

 

これからも投資でお金は殖やせるのか?

経済の仕組みから期待リターンは0<預金金利<債券利回り<株式リターン

それではなぜ債券や株式に投資をすると預金よりも早くお金が殖えるのでしょうか。これからもその傾向は続くのでしょうか。

投資で預金よりも速いペースでお金が殖えるのは、経済の仕組みがそのようになっているからです。

下の図でご説明します。

(出所)株式会社お金の育て方

① 預金金利:銀行は預金金利を支払うことで、預金者から預金を集めます。
② 債券利回り:預金で資金を集めた銀行は、その資金を事業会社などに貸し出します。その際に借り手に支払いを求める貸出金利は、預金金利に銀行の利益やその他費用を上乗せし、銀行が利益を確保できる水準で決定されます。銀行の貸出金利が、その他の債券の利回りを決定する際の基準の一つとなります。
③ 株式リターン:事業会社は、有望な事業に資金を投入し事業を開始します。その資金(の一部)は、銀行などからの借り入れで賄います。事業会社は、借入金の金利を負担しても、自らの利益を確保できると考える利益率の高い事業のみを選別して行います。結果として、その会社の事業全体からの利益率は、借入金の金利つまり債券利回りよりも高くなります。また会社は、株主が負うリスクに見合うような十分な利益が見込める事業にのみ資金を投入すると考えられます。その結果、全ての費用を差し引いた会社の純利益つまり株式へのリターンは、債券利回りより高くなるはずです。

上記より、期待されるリターンは、0<①預金金利<②債券利回り<③株式リターンとなります。これは過去のデータとも整合していますし、経済の基本的な仕組みによってもたらされますので、今後も変化しないと思われます。

したがって、どんな経済環境であっても、インフレに負けず預金より早いペースでお金を殖やすには債券や株式への投資が有効であると考えられます。本稿ではこの関係を資産運用の柱としてお話を進めます。もちろん全ての株式会社が利益を出せているわけでも、業績が好調なわけでもありません。また株価の変動もありますので株式会社の純利益がそのまま株式のリターンになるわけではありません。これらの点とその対処法につきましては、本稿の別の回でご説明します。