他所でも紹介される考え方との相違点

本稿でお話しする資産運用の方法に近い方法を薦める書籍等は多く見られます。しかしその大部分が、過去の運用実績は将来の成績にはつながらないにもかかわらず、推薦理由をあくまでも過去のデータによる検証に求めています。「その方法がなぜこれからも良いと考えるのか?」との根本的な疑問に答えているものは、私は見たことがありません。 

しかし、薦められた方法が良いと考えられる理由を正しく理解していないと、環境変化によりうまくいかなくなった時に不安感から資産運用そのものを止めてしまったり、あるいは運用方法を変えてしまうこともあるでしょう。お金を育てるには、うまくいっていない時こそ継続することが重要であるにもかかわらず。

また過去のデータだけで納得していると、うまくいかなくなってもそのまま続けて良いのか判断できなくなってしまうでしょう。

そこで本稿では、何らかの考え方や方法をご紹介する際には、できる限り以下の3つの視点からご説明するようにします。

■ 過去データ : 今まではうまく行っている
■ 理由 : これまでうまくいった理由を説明できる
■ 予測 : 根拠を持って今後もうまくいくと考えられる

初心者も納得する資産運用に求められる条件

 初心者の方や資産運用に不安を感じる方に、納得して投資を始めていただくためには、以下の8つの条件に合う必要があると思っています。

①    プロから見ても理にかなった資産運用方法
②    インフレに負けないリターンが期待可能
③    市場予想不要:さまざまな環境下でも有効
④    成功確率が高い
⑤    ご自身のリスク許容度に応じて実行可能
⑥    手間をかけずに実行可能
⑦    方針変更/換金容易
⑧    少額でも実行可能

本稿では、運用の考え方や方法を数回に分けてご説明し、最後にその方法が上記8つの条件に適合しているかどうかを検証します。