新NISAの使い方でまず迷うことは、「どのような株式・投資信託を買うか」という点。その観点については、過去の記事【新NISAで何を買おう?商品選びに迷った時のための3つの判断基準】などでお伝えしてきました。
このような情報をもとに投資スタイルを確立させた後、次に出てくる悩みは……投資した資産の「換金」について。本記事では、資産の取り崩しや、枠を埋めた後の考え方について解説していきます。
資産を換金する“ベストタイミング”の考え方
まず、新NISAを使う上で、基本的に換金の時期を具体的に決めておく必要はありません。なぜなら、新NISAは長期投資が前提だからです。何年、何十年投資しても非課税の制度。これをフルに活かすためには、いかに長く資産を持ち続けるかという点が重要となります。
では、どんなタイミングで換金することがベストなのか。その答えは、「まとまったお⾦が必要になったら、新NISA口座から資産を切り崩す」です。長期投資を前提とする以上、これからの⻑い⼈⽣、ずっと投資と付き合うことになります。その中で、
・⾞を買い替えるための費⽤が必要になった
・家を買うので、頭⾦が必要になった
・⼦どもの⼤学受験のため、⼊学⾦が必要になった
といった、まとまったお⾦が必要になるタイミングが必ず出てきます。そして、それらの費用を貯⾦だけでカバーできない時、当然これまで投資してきた株や投資信託を売り、お⾦を作る必要があります。しかし、気をつけていただきたいのは、株や投資信託を売る場合の、優先順位です。