ヘンリーの投資哲学

アクティブ運用を行う上では、投資哲学というものが必ず存在します。投資哲学とは、投資を行う際の基本的な信念や考え方のことを指し、どのような資産に投資するか、いつ、どのように投資するかを判断する上での指針となります。

ヘンリー拠点の投資哲学は、短期の市場トレンドやコンセンサス(業績予想平均)への過度な注目を回避しながら長期投資に徹することにより、優れた投資成果を達成することを目指すものです。これを実現するため、以下の4つの観点に基づいた運用を実践しています。

■ボトムアップ・アプローチ

ボトムアップ・アプローチとは、個別企業1つひとつの財務状況や業績などを分析して、投資する個別銘柄を選定する方法です。ボトムアップ・アプローチによる徹底的なファンダメンタルズ分析を通して、市場に存在する非効率性(すべての最新の情報は株価に反映されておらず、見逃されている、もしくは過小評価されていることから投資機会が存在すという考え方)による株価の歪みを捉えることで、優れた投資成果を目指すものです。

■長期投資

長期投資とは、短期間に売買を繰り返すことなく、長期にわたって投資した銘柄を保有し続ける投資手法です。企業は長期的視野で事業を営んでいるため、長期的な視点で企業分析・調査を行い、長期投資を実践することで、優れた投資成果を達成することができると考えています。

■アクティブ運用

アクティブ運用とは、運用者の判断によって株価の上昇が期待される銘柄を厳選して投資を行い、市場全体を上回る投資成果を目指す運用手法です。アクティブ運用は、投資銘柄の選定において、インデックスを構成する銘柄やその比率などの制約がないことから、魅力的な投資機会をみつけることにより、市場全体およびパッシブ運用に比較して優れた投資成果を期待できます。

■バリュエーション重視

株価は、長期で見ると企業の利益成長や資産価値などから評価された本質的価値に収れんしていくと考えられます。短期的な要因により、株価が企業の本質的価値を下回り(割安)、その乖離幅が拡大している際に投資を行うことで、より高い投資成果が期待されます。