「投資の神様」とも称されるウォーレン・バフェット氏はストックピッカー(銘柄選別の名手)として有名で、厳選した銘柄へ集中的に投資することで知られます。しかし私たちには異なる投資方法を推奨したことがありました。
ストックピッカーの意外な助言
世間一般よりずっと大きなリターンを手に入れることを目標にするのでなければ、極端な分散投資をするのがいいでしょう。つまり、投資をする人の98~99パーセントは、幅広く分散投資して、そのまま売買はしないほうがいいと思います(1998年10月15日 フロリダ大学での講演)。
引用:デイヴィット・アンドリューズ、石田文子『ウォーレン・バフェットの生声 本人自らの発言だからこそ見える真実』文響社
バフェット氏は投資対象を絞ることでリターンを稼いできました。現在は2016年に投資を開始したアップル株式がポートフォリオの大半を占めており、株価の推移から大きな利益を得ているとみられています。
【バークシャー・ハサウェイの投資先上位5銘柄(2023年3月末時点)】
銘柄 | 比率 |
アップル | 45.6% |
バンク・オブ・アメリカ | 8.9% |
アメリカン・エキスプレス | 7.0% |
コカ・コーラ | 6.8% |
シェブロン | 5.6% |
※比率は2023年8月14日終値時点の推計
出所:CNBC バークシャー・ハサウェイポートフォリオトラッカー
【アップル株価(月足終値、2016年1月~2023年7月)】
一方で、ほとんどの人は平均的なリターンで十分だと考えられ、そういう人は分散投資して頻繁な売買は控えるべきと語ったのが上記の言葉です。野心的な目標を持っていないなら、分散投資を検討してみてはいかがでしょうか。