次の成長拠点もやはり渋谷 大規模開発で注目

東急は創業期から渋谷を重要拠点に位置付けており、戦後は「東急会館(東急百貨店東横店西館)」や「東急文化会館」、2000年代には「渋谷マークシティ」や「セルリアンタワー」、2010年代には「渋谷ヒカリエ」や「渋谷スクランブルスクエア」など、渋谷のランドマークとなる施設を相次いで開発してきました。

しかし現在、渋谷は100年に1度といわれる大規模な再開発が進んでおり、これらの建物は急速に姿を消しつつあります。ドラマ『東京ラブストーリー』の待ち合わせシーンで有名となった映画館・渋谷パンテオンを構える東急文化会館は2003年に閉館となり、渋谷文化の原点ともいえる「東横劇場(東急ホール)」を備えた東急百貨店東横店も2020年に営業を終了しました。

渋谷の再開発にはさまざまな企業が乗り出していますが、そのメインプレーヤーはやはり東急です。2021年には「Greater SHIBUYA 2.0」を策定し、渋谷地区のさらなる開発を公表しました。渋谷がさらに発展すれば、東急の業績にも恩恵がありそうです。

【開発中のプロジェクト】

  所在
(渋谷区)
竣工・開業
(予定)
 渋谷サクラステージ  桜丘町、道玄坂など   2023年11月竣工  
 フォレストゲート代官山 代官山 2023年10月開業
 東急プラザ原宿「ハラカド」 神宮前 2024年春開業
 渋谷アクシュ 渋谷 2024年5月竣工
 渋谷スクランブルスクエア
(中央棟・西棟)
渋谷 2027年度開業
 渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト 道玄坂
(東急百貨店本店跡地)
2027年度竣工


出所:東急 渋谷再開発情報サイトおよびリリース

文/若山卓也(わかやまFPサービス)