任天堂の人気キャラクター「マリオ」を題材とした映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が大ヒットしています。全世界の興行収入は、2023年4月5日の公開から現在までに12億ドル(約1600億円)を突破しました。
『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』は日本でも4月28日に公開され、現在も大人気です。今後はますます任天堂に注目が集まりそうですね。ここで任天堂の歴史を振り返ってみましょう。
花札メーカーから世界的ゲーム機メーカーへ転身
任天堂は花札やトランプといった玩具メーカーとして誕生したことは有名です。1889年に花札の製造を開始し、1902年には日本で初めてトランプの製造に着手しました。その後、ゲーム機を作らないまま1962年には上場を果たしていることから、祖業でも比較的成功していたと考えられます。
その後、初のテレビゲーム機として1977年に「テレビゲーム15」と「テレビゲーム6」を発売すると、本格的にゲーム業界へ参入しました。1983年の「ファミリーコンピュータ」や1989年の「ゲームボーイ」など、ヒット商品を連発し業界を席巻します。これらのゲームソフトからは「マリオ」や「ポケモン」といった魅力的なキャラクターが多数誕生し、任天堂の重要な財産となりました。
近年では2017年3月に発売された「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」が世界的にヒットしています。累計販売数量は2022年末で1億2000万台を超えており、任天堂のゲーム機で最大のヒット作となりました。
【地域別Nintendo Switch累計販売数量】
出所:任天堂 ゲーム専用機販売実績
【主なゲーム機の累計販売数量(2022年末時点)】
ファミリーコンピュータ:6191万台
スーパーファミコン:4910万台
ゲームボーイ:1億1869万台
Wii:1億163万台
ニンテンドー3DS:7594万台
Nintendo Switch:1億2255万台
ちなみに任天堂本社は2000年から京都市南区へ移転していますが、京都市東山区には設立当初のビルが現在でも残っています。この旧本社ビルは2022年4月にホテルへ生まれ変わりました。任天堂誕生の歴史に触れてみたい人は、一度泊まってみてはいかがでしょうか。