2024年から始まる新しいNISA(少額投資非課税制度)。昨年11月末に岸田政権が策定した「資産所得倍増プラン」※1によれば、その制度拡充の特徴は以下の5つになります。

①NISA制度の恒久化
②NISAの非課税保有期間の無期限化
③一般NISA・つみたてNISAの投資上限額の増加
④2024年から施行される新NISA制度の取扱い
⑤NISAの手続きの簡素化

※1 第13回新しい資本実現会議(令和4年11月28日(月)開催)、資料3「資産所得倍増プラン

④は2024年から予定されていた「2階建ての新NISA制度」は止めにする、ということ。念のための確認という意味合いですから、ここで改めて④については言及しませんが、「新しいNISA」なのか「新NISA制度」なのか、少しややこしいですね。ですから、ここから申し上げる「新しいNISA」とは、「資産所得倍増プラン」で打ち出された①から③の特徴を持つ制度であり、「(2階建ての)新NISA制度」とは別モノだとご理解ください。

そして、⑤は投資未経験者も含めて、利用者が簡単にNISAを活用できるように、特にデジタル技術の活用等により、NISAの手続きを簡素化・合理化する、ということ。投資家の裾野を広げる、という意味では、とても大切なことだと思います。ただ、スマホすら使いこなせないと家族から揶揄される私は、う~ん、正直、気の利いたコメントは言えそうにないので……⑤についてはパスさせてください(苦笑)。

というわけで、今回は新しいNISAの特徴、上記①から③のそれぞれを読み解きながら、私から皆さまへのアドバイスを考えてみました。ご一読ください。