中国株式市場の仕組み

中国の経済再開に期待するなら、現地の株式に投資してみたいという人も少なくないでしょう。

中国の株式市場は、中国本土にある「上海証券取引所」と「深圳証券取引所」、そして「香港証券取引所」の3つがあり、さらに以下のようにいくつかの市場と株式に分かれています。

【中国株式市場の概要】

 

上海取引所と深圳取引所は、以前まで外国人は「B株」しか取引できませんでした。しかし2014年に上海取引所が、2016年には深圳取引所が香港取引所と接続するようになり、外国人も香港を経由して「A株」の一部を売買できるようになりました。

ただし日本国内から売買するには、さらに外国株式取引口座を設ける証券会社が取り扱う銘柄に限定されます。主要なネット証券ではSBI証券と楽天証券、またマネックス証券が中国株式に対応しており、いずれも「香港取引所」の株式に投資が可能です。ただし「上海取引所」には楽天証券しか対応していません。

【主要ネット証券の中国株式の取り扱い】

※2023年1月27日時点

外国株式への投資は、株式の値動きに加え為替の変動も損益に影響します。比較的リスクが大きいため、投資の判断は慎重に行ってください。

【中国株価指数】

Investing.comより著者作成

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執筆/若山卓也(わかやまFPサービス)

証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業(IFA)および保険募集人に登録し、金融商品の販売も行う。2017年から金融系ライターとして活動。AFP、証券外務員一種、プライベートバンキング・コーディネーター。