お金持ちになる方法は「労働×投資」

ピケティ氏は経済格差の是正を訴えたのであって、お金持ちになる方法を言ったわけではありません。しかしr>gが成り立つなら、資産を築く方法として投資は有望といえるでしょう。

ただし、労働収益より投資収益の方が大きいからといって、労働を一切やめて投資に集中する必要はありません。多くの人にとって、労働と投資の両方を行う方が収益は最大になるでしょう。株式や投資信託といった証券投資なら時間の制約も小さく、労働と両立させやすいと考えられます。

もちろん一定以上の資本を持つなら、労働の一切をやめ、投資収益のみで生活する選択肢もあるでしょう。その水準に達するまでは、労働と投資を併用し、資産形成に臨んでみてはいかがでしょうか。

執筆/若山卓也(わかやまFPサービス)

証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業(IFA)および保険募集人に登録し、金融商品の販売も行う。2017年から金融系ライターとして活動。AFP、証券外務員一種、プライベートバンキング・コーディネーター。