・歴史的発表に教科書も改変!「日本最古」を覆した33枚の“本物”貨幣

日本には多くの火山が存在しており、気象庁は北方領土を含め111もの活火山を監視しています。温泉や地熱発電といった恩恵も少なくありませんが、突如として噴火し、人命を脅かすこともあります。5年前に噴火した群馬県の本白根山(草津白根山)もその1つでした。

警戒レベル最低の山が噴火し死傷者12人

2018年1月23日、午前10時2分ごろに本白根山が突然噴火しました。近くのスキー場で訓練中だった陸上自衛隊員8人に被害が生じ、うち1人が亡くなっています。一般のスキー客も噴火に巻き込まれ、計12人の死傷者を出す大きな災害となってしまいました。群馬県は同日、いずれも噴石による被害だったと発表しています。

当時、本白根山の噴火警戒レベルは最低でした。2014年6月、火山活動の活性化が観測されたことでレベル2に引き上げられましたが、火山活動が低下したことで2017年6月にレベル1に引き下げられていました。その半年後に本白根山は噴火したことになります。気象庁は、噴火の前兆といえるような変化は観測されていなかったとし、事前に警戒を呼びかけることは困難だったと説明しました。

もともと、本白根山の火山活動は低調でした。近くにある白根山の湯釜付近では活発な火山活動が観測されていたものの、本白根山は有史以来マグマを伴う噴火が起こったことはありません。最後のマグマ噴火は、およそ3000年前に起こったとみられます。

このように、噴火を完全に予測することは困難で、突然大規模な噴火が起こる可能性は否定できません。火山に入る場合や付近でレジャーを行う場合、気象庁や都道府県のホームページなどで避難経路や避難小屋などの場所を確認し、事前に備えておきましょう。