空き室が多い…修繕費がかかる、利回りが違う!

広瀬さんがアパート経営を始めてしばらくして気付いたのですが、物件から得られる収入について、不動産会社から当初に受けていた説明とは異なるように感じました。

利回りは10%もなく、実際には5%程度のような気がしたのです。おかしいと思って調べてみると、アパートに空き室が生じているのが原因と分かりました。
不動産会社の想定利回りには空き室リスクが勘案されておらず、満室を想定したものとなっていたのです。現実には空き室が発生するので、満室想定の利回りより低くなるのは当然です。

また広瀬さんが購入したのは中古アパートだったので、いろいろな場所に傷みがあり、修繕が必要になりました。もちろん大家が負担しなければならないので、修繕費用がかさみます。入居者が入れ替わるときには敷金を返還する必要もありました。もちろん毎年の固定資産税もかかります。こういった費用についても事前にシミュレーションしていなかったので、地味に響いてきました。

もろもろを総合して差し引き計算すると、アパート経営は赤字になってしまったのです。

●広瀬さんの運命は… 後半記事【「こんなはずじゃ…」7000万円フルローンで物件購入した40代会社員の末路】で紹介します。