高額なローンを組んでアパートを購入
広瀬さんは営業マンの言葉にすっかり魅せられてしまい、それならアパートを購入して不動産投資家になろうと決めました。
不動産会社に物件の紹介を依頼すると、「利回り10%」という好条件の物件を紹介されたのです。利回りとは、投資した金額に対する収益の割合です。
物件の購入価格は7000万円でしたが、不動産会社の試算では、「ローンはアパートからの収益金で十分に払える」という説明でした。ローンを払い終わったら、毎月40万円の収入を自動的に得られる計算です。
広瀬さんは「そんないい話ならぜひお願いしたい」と思い、その物件の購入を決めました。妻にも相談しましたが、「良さそうな話だから契約してもいいんじゃない?」と言われました。
またアパートのある場所は広瀬さんの知らないエリアでしたが、営業マンを信頼していたので特に現地を見に行くこともしませんでした。
融資金額について、広瀬さんに頭金を入れる資力はなかったので、7000万円の物件をフルローンで購入しました。