積立は「ほったらかし」が前提だが、意外な盲点も

NISAの新制度からは話が少し逸れるが、よい機会なので、ここでつみたてNISAならではの注意点についても言及しておきたい。「ほったらかし」が原則のつみたてNISAだが、実は、積立設定日によっては思わぬ形で枠を使用してしまうことがある。

積立で「ほったらかし投資」を実践していると、どのタイミングで一連の購入手続きが完了したか、意識することはないかもしれない。覚えておいてほしいのは、NISA口座の非課税枠が受渡日(うけわたしび)ベースで判断されるということ。特に、積立日を月末付近にしている人は、「受渡日」の日付が月をまたいでいないことを確認してほしい。

受渡日とは、代金が決済され、投資家がその投資信託受益証券を実際に保有できる日のこと。例えば、12月の積立分を以って2022年の非課税枠を使い切る予定なら、2022年中に「受渡まで完了している」必要がある。

受渡日は売買注文を出した受付日(注文日)から起算して4~8営業日程度と、その投資信託が何に投資しているかによって日にちに開きがある。一般的に、海外資産を投資対象とする投資信託は受渡完了までに要する日数が長くなる。土日祝日と海外休場日は営業日に含まれず、さらに12月はクリスマスをはじめとする海外休場日が多いため、特に注意が必要だ。積立の設定日を25日付近にしていると、年内に受渡しが完了せず、意図せずして翌年分の非課税枠を使用してしまう、という事態が起きる。

参考まで、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」を25日に積み立て設定している場合を見てみよう。12月は25日が日曜日のため、通常であれば26日(月)が受付日となるが、同日はクリスマスの振り替えで海外休場日である。したがって、27日(火)が受付日となる。

同ファンドの受渡日は、ここから起算して5営業日目のため、日本市場の休場も考慮に入れると、年をまたいで2023年1月4日となってしまう。理論上、23日(金)15時までに買付注文を出せば年内に受け渡しが完了するが、急な休場などを考慮すると、20日前後までに買付注文を出しておいたほうがよいだろう。