制度が変わっても「投資期間は少しでも長く」は不変
このように、「新NISA」で制度が改良されたとしても、投資信託や積立のルールは変わらない。前述した通り、新興国株式に投資するタイプなど、ファンドによっては受渡日まで8営業日程度要するものもあるため、今一度ファンドの受渡日と休場日を、目論見書や銘柄詳細画面などで確認してほしい。
新制度がどう着地するか、すでにNISA口座を保有している人も、これから始めてみようと考えている人もやきもきしていることだろう。新制度の開始まであと1年あるが、現行のつみたてNISA口座の開設を迷っているなら、早く始めることをおすすめする。これまで見てきた通り、新制度が現行のものよりも改善されることは既定路線で、既存のNISA口座保有者が不利益を被る形になるとは考えにくいためだ。
「たった1年、されど1年」――投資に充てられる期間は少しでも長く確保できたほうがよい。これは、制度が見直されたとしても変わらない事実である。