株式会社の利潤の仕組みとは?
『長期・分散・積立投資』を行う上で、中心になる投資対象資産は「株式」です。
ここで、「株式はなぜ投資の中核と考えられているのか?」「株式投資のリターン(収益性)はどこから生み出されるものなのか」についてご一緒に考えてみたいと思います。
端的に言って、「株式投資からリターンを得ることができるのは、企業(株式会社)が利潤を上げているから」です。株式会社がビジネス活動を行うことにより、利益を上げ、それが株価に反映して、私たち投資家のリターンにつながっている、という構図です。
それでは、株式会社はどうして利潤を上げることができるのでしょう?
私たちが生きている社会においては、企業活動を表す一つの共通言語があります。
それが、財務諸表です。
利益を表す「損益計算書」や、資産や負債を一覧できる「バランス・シート(貸借対照表)」は、米国でも中国でもアフリカでも利用されており、世界中の人たちは、企業や団体など経済主体の状況をこの財務諸表を通じて把握することができます。
【図表3】「日本株式会社」のバランスシート
【図表3】は、「日本株式会社」のバランス・シートです。
正式にはそんなものは存在していないのですが、日本に上場しているすべての企業の資産と負債をすべて足し合わせた図である、と理解していただければと思います。
バランス・シートは左右がバランス(均衡)していることから、こう呼ばれます。日本語の「貸借対照表」には、“貸し借りを、左右に照らし合わせながら見る表”という意味が込められています。
●株式会社の利潤のヒミツをさらに深堀り! 第3回へ続く>>
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北村慶著
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