サッカーW杯全試合配信などサービスやコンテンツの競争が激化。投資先として魅力的なのは?

個人投資家の注目点としては、やはりNetflixがどれだけ復調するかということ、またDisney+の追い上げがどの程度までいくかということだろう。さらに、売上高好調のUSEN-NEXT HOLDINGSの動きも気になるところだ。

dアニメストア(NTTドコモ)も、日本では人気の配信サービスだ。アニメコンテンツはターゲット層が狭いものの、日本では固定ファンが必ず見るという手堅さがある。携帯キャリアがセットプランで推している部分も大きい。

一方で同じくドコモが囲い込みで会員数を伸ばしてきたスポーツ専門チャンネルのDAZNは今年2月に月額費を1925円から3000円に大幅値上げしており、今後は会員の流出も予想される。さらに、サイバーエージェント・テレビ朝日等が出資するABEMAでは11月から12月にかけてカタールで行われているサッカーワールドカップの全試合無料放送を予定。日本でのシェア争いはスポーツシーズンを経て、さらに激化していきそうだ。

携帯キャリアやケーブルテレビとのセット加入は、現在も各社がアピールしており、しのぎを削っている。とはいえ、全体のユーザー数はアメリカと同様、国内でも頭打ちの傾向にあり、今後は限られたパイを奪い合う状況が必至。コロナの影響で再び巣ごもり需要が高まりそうな年末年始に、各サービスがどれだけ会員数を伸ばせるかが、2023年のサブスクビジネスを占うことになりそうだ。