U-NEXT親会社は過去最高益、ネトフリも順調。国内でもサブスクはユーザー奪い合いの時代に

コロナ禍を経て、すっかり日本にも定着した動画配信サービスのサブスクリプション。Finaseeでもすでにアメリカでの動きを紹介しているが(Netflixが低価格プランを開始! 米動画サブスクから紐解く3つのトレンドとは)、今回は日本での市場を中心に考えてみた。

クリスマス、年末・年始と、これからのホリデーシーズンに動画サブスクは大きなセールスチャンスを迎える。一体どこがサブスクの雄となるのか? ユーザーとしても非常に気になるところだ。

まずは、日本国内で利用できる動画サブスクリプションサービスを比較してみた。

日本で利用できる主な動画配信サービス
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※価格は税込み

グローバル市場では会員数の鈍化が見られ、株価も大きく下げたNetflixだが、第3四半期では会員数が復活。さらに、2022年11月4日から日本でも広告付きの低価格プランが導入された。低価格プランによる会員増が見込まれる。

U-NEXTは日本独自のサブスクで、競合するAmazon Prime Video、Netflix、Huluに比べると月会費が高額なのにもかかわらず、売り上げは好調。運営するUSEN-NEXT HOLDINGS は2022年8月期末決算で、過去最高売上高と営業利益を更新し、中でもコンテンツ配信が売り上げの最も多くを占めた。

国内では2020年6月にサービスを開始したDisney+は、当初はNetflixなどに比べて魅力が薄い印象があったが、ビートルズのドキュメンタリー映画『ザ・ビートルズ:Get Back』、スターウォーズのスピンオフ『マンダロリアン』などで中年層にもリーチ。BTSのライブ配信を独占で行うなど、豊富な資金力をバックにした制作体制でユーザー数を伸ばしている。また、映画会社が傘下にあり、他社と違って自社の劇場用コンテンツを活用できるところが大きな強みだ。