小銭貯金よりキャッシュレス貯金

小銭貯金や500円玉貯金と言えば手軽な貯蓄術の王道でしたが、こうした“現物貯金”に強い逆風が吹いています。メガバンクやゆうちょ銀行などに大量の硬貨を持ち込んで入金したり両替したりすると、手数料がかかるようになってしまったからです。

代わりにお勧めしたいのが、自動貯金アプリです。おつり貯金ができるマネーフォワードの「しらたま」や、ウォーキング1000歩で500円といった独自のルールで貯金ができる「finbee(フィンビー)」などユニークなアプリが増えています。このような無料アプリの“お楽しみ貯金”は、気軽に楽しみながら長く続けられるのがポイントです。一方、あおぞら銀行BANKアプリで積立貯蓄機能「The Savings」を使えば、最大20件まで積立目標を登録でき、1件ごとに積立期間や積立額などを設定することが可能で、利息も付きます。

POINT
自動貯金アプリなら楽しくお金が貯まる

“ほどよいポイ活”で地味に稼ぐ

クレジットカードのポイント還元や、ポイント付帯サービスが充実してきています。効率的にポイントを貯めて買い物や支払いに活用(ポイ活)すれば、ライトFIRE実現への資金確保につながります。とはいえ、あれもこれも貯めようとすると管理が面倒になり、特定のお店やサイト、サービスを使わなければという縛りも増えます。人によっては貯めること自体が目標となり、ポイント欲しさに余計なモノまで買ってしまうという話もよく聞きます。

そこで、私がお勧めしたいのが“ほどよいポイ活”です。楽しみながら、あくまで“おまけ”の感覚で、貯めるのがいいでしょう。そして、支払いは現金よりもポイントが貯まりやすいキャッシュレス決済を心がけ、ネットショッピングはポイントサイト経由で行います。よく利用するお店やサイトの「ポイント○倍デー」は必ず押さえておきましょう。

POINT
「ポイント○倍デー」に集中して買う

●貯めたお金を育てる、“ほどよい投資”の心得は? 第3回に続く>>

お金がなくてもFIREできる

 

井戸美枝著
発行 日経BP
   日本経済新聞出版
定価 900円+税