骨活の心得は骨への刺激と栄養、日光にあたること

次は骨活です。骨密度が低下すると、骨がもろくなる骨粗鬆症を引き起こします。これを防ぐには、骨をつくる骨芽細胞を刺激しなければなりません。

骨芽細胞を刺激すると、オステオカルシンという骨ホルモンが分泌されて、骨を強化してくれることがわかっています。

オステオカルシンは、血圧や血糖値を下げ、メタボを予防したりする働きがあります。つまり骨活をすることで、高血圧や糖尿病といった生活習慣病も予防することができるのです。

骨活には3つの心得があります。心得1は今お話したように、骨に刺激を与えることです。

この骨に刺激を与える運動が、簡単かかと落としという運動です。かかとを上げて、落とすことによって、下半身の骨に刺激を与えます。

また、日常生活では上半身の骨に刺激を与えることが少ないので、これも工夫して刺激する必要があります。そこで僕が考えたのが「10拍手」。神社でお参りするときに手をたたくような運動です。拍手することで、上半身の骨に刺激を与えることができます。

骨活の心得2は、骨の栄養素をしっかりとること。骨の栄養素とは、カルシウム、ビタミンD、ビタミンKです。

これらの栄養素を含む食品をしっかりとって、骨に刺激を与えることで、骨は丈夫になります。骨の栄養素についても第3章で詳しくお話しします。

骨活の心得3は、太陽の光にあたることです。手や顔の一部でもよいので、30分ほど日光にあたると、体内でビタミンDが合成されます。ビタミンDは、骨の材料となるカルシウムの吸収をよくする栄養素ですが、食事だけでは十分とれないといわれているので、日光にあたって不足分を合成しなければならないのです。

※本書第1章に掲載