「エシカル消費」とは?

生協は「宅配」や「店舗」で食品などの商品を販売していますが、取扱商品には「エシカル消費」に着目したものが少なくありません。エシカル消費とは何なのでしょうか?

エシカル消費とは、消費者が自ら社会的な課題に注目し、その解決に貢献する消費行動をいいます。エシカル(ethical)は「倫理的」といった意味を持つ英単語で、エシカル消費を直訳すれば「倫理的な消費」という意味になります。

通常、商品やサービスは値段などを基準に選ぶことが多いでしょう。エシカル消費では「その商品やサービスを選ぶことで、社会に良い影響を与えるか否か」を基準に判断します。

世の中の商品やサービスはさまざまなプロセスを経て生産されます。残念ながら、中には望ましくない方法で生産されているものもあるでしょう。知らずに購入してしまうと、間接的にそれらに加担してしまいかねません。エシカル消費はそういった事業者へ資金が流れないよう、その商品やサービスがどのように生産・提供されているかまで判断し、消費の力をもって社会を望ましい姿へ導いていこうという狙いがあります。

生協は持続可能な社会実現に役立つ商品を2021年に「コープサステナブル」としてシリーズ化しました。共通のロゴが記載されているため、ひと目でエシカル消費につながるか判断できるでしょう。

同じようなマークは生協の商品以外でも見つけることができます。誰もが簡単にできる社会貢献として、エシカル消費を意識してみてはいかがでしょうか。

執筆/若山卓也(わかやまFPサービス)

証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業(IFA)および保険募集人に登録し、金融商品の販売も行う。2017年から金融系ライターとして活動。AFP、証券外務員一種、プライベートバンキング・コーディネーター。