相談者のプロフィールとお金データ

【林 里佳子さん(仮名)プロフィール】
・年齢:55歳
・都道府県:東京都
・家族構成:夫と2人で暮らす(子は独立)
・職業:パート(今は夫の扶養の範囲内になるように勤務)

【寄せられたお悩み】
「50歳になる少し前からiDeCoに加入し、5年強運用してきました。私の(パート収入からの)所得は少ないため、iDeCoの節税メリットは今のところないものの、運用益は上がって順調です。iDeCoは最近の法改正で65歳まで続けられるとニュースで目にして、私も条件に合うのなら、ぜひ65歳まで運用を続けて、老後資金の準備をしたいと考えています。
ご相談したいと思ったのは、先日パート先から勤務時間を増やして、厚生年金に加入しないかと提案されたことがきっかけです。ありがたい話なのですが、扶養を外れることにもなります。扶養のメリットは大きいですし、一方で老後資金を私なりに増やせるだけ増やしたい気持ちもあります。扶養、厚生年金加入……トータルで考えた場合、何をどうしたらよいのか分かりません。
ちなみに『ねんきん定期便』によれば、過去の厚生年金加入期間が5年のため老齢厚生年金は少なく、老齢基礎年金は60歳時点で満額まで12カ月分足りません」

【お悩みの論点】
①60歳以降もiDeCoに入る条件は?
②老後資金準備のために働き方・iDeCo・公的年金をどう組み合わせるのがよいか

 資産状況や月々の収支内訳

世帯の金融資産額:1500万円
内訳
預貯金:1500万円

収支
<収入>
・世帯の毎月の手取り収入:50万円
・手取りの年収:600万円
<支出>
・毎月50万円

<支出内訳>
住居費12万円  、水道光熱費4万円、食費6万円、交通費2万円 、通信費3万円、貯金7万円、つみたてNISA6万円※1、iDeCo2万円、趣味2万円、交際費2万円、その他4万円

※1 最近、夫婦2人で始めた。6万円は合計額である。

 現在iDeCoに加入している林さん。将来のことを考え、できるだけ長くiDeCoに加入し続けたいとのこと。iDeCoの加入が可能な期間と条件について、今後の働き方や公的年金との関係も含めてご説明します。