コスモエネルギーは風力発電事業の拡大を推進

コスモエネルギーHDは、自社操業に伴う排出量を30年30%削減(2013年度比)、2050年カーボンネットゼロ(スコープ1,2)を目指す。その中で6つの重点取組テーマを掲げている。

1.直接削減
2.ネガティブエミッション技術の活用
3.再生可能エネルギー事業の拡大
4.モビリティサービスの取り組み
5.次世代エネルギー/原料への取り組み
6.カーボンクレジットの活用

その中で注目したいのが、3.再生可能エネルギー事業の拡大だ。風力発電事業はグループ会社のコスモエコパワーを中心に陸上風力発電所の開発、設計・建設、操業、メンテナンスまで一貫して自社で実施できる体制を構築している。今後導入の拡大が期待される洋上風力発電事業も進める。陸上風力では運転中30万kW、建設中・開発中サイトの合計が約60万kWとなり、2030年度までに約90万kWの規模拡大を見込む。洋上風力では現在進行中である秋田港・能代港プロジェクトの22年度下期運転開始を目指している。30年度には陸上/洋上と合わせ、150万kW超を目指す。

各社とも強み・弱みはあるものの、バイオマス燃料の拡大などでCO₂排出量を削減する一方で、CCSや森林吸収などでCO₂吸収量を増やし、カーボンニュートラルの達成を目指す構えだ。100年以上の歴史を持ち、各社とも業界再編の中で生き残ってきたが、今回は事業の根幹から変革が求められている。この難題に対して各社の経営手腕が試されている。

執筆/鎌田 正雄
合同会社ユニークアイズ代表。大手産業総合紙で記者経験を積み、主に自動車業界や中小企業など製造業の取材に従事し、2021年に独立。「ものづくりのまち」で有名な東京都大田区生まれで町工場の息子。はやりのポイ活で集めたポイントを原資に少額ながら超低リスク投資を始めた