夫はなぜ定年間際に投資用ワンルームマンションを購入してしまったのか

これから定年後の住居を買おうというときに、なぜ投資用マンションを買ってしまったのかと恵美子さんはパニックになったそうです。

亮介さんの言い分としては、「家賃収入が年金代わりになる」点に魅力を感じたためだそう。公的年金や蓄えもあるけれど、さらなる収入があれば、時折、旅行や外食を楽しむなどの贅沢も楽しめる“ちょっといい”老後を送れると考えたのだそうです。けれど、恵美子さんに相談すれば絶対に反対されると思い、独断でローンを組んで買ったのだそうです。

恵美子さんは不動産投資のことなど何も分からず、定年後も続くローンのことが不安でたまりません。

この投資用ワンルームマンションの件を、恵美子さんはまず子どもたちに相談しました。そのなかで「FPに相談したら」という意見があり、東京に住む長女の由佳さん(28歳)に付き添われ、私の元にいらしたのです。