親世代の保険証券の整理を
オイカツ世代の親といえば、オーバー80が大半でしょうか? 人生100年時代の到来ですから、まだまだお元気で生活されている方も多いでしょう。とはいえ、離れて暮らす親の病気や介護のことが気になってきたという声を聞く機会が少なくありません。
家族が病気になると、日常生活が一転します。特に高齢者は体調が急変することも少なくありません。備えが良い方は「入院バッグ」と称して、入院に必要な一式を常に押し入れに準備しているなんてお話も伺いますが、やはり備えは肝心です。
最近は、入院中のパジャマや洗面用具などがレンタルでき便利になっているので、入院バッグのご用意はみなさんの判断にお任せするとして、お勧めしたいのは「保険証券」の整理です。特に親御さんが契約している保険は、ぜひオイカツ世代が主導で行っていただきたいところです。
保険証券は、クリアファイルなどに保管します。その際、被保険者ごとに順番に入れるのがコツです。だれが見ても分かるように「だれが、どうなったら、いくらおりるのか」を一覧に、かつラベリングするのも良いでしょう。保険会社名、契約書番号、連絡先もまとめておくのがコツです。
保険関係資料は一度全部に目を通しましょう。特に高齢期になると保険料の支払いが終わっているものも多く、契約期間も終了しているのか、終身なのか確認します。満期が来ているのに、お金を請求していない……なんてものもあるかも知れません。
親の保険証券をまとめる際には、代理人が指定されているかも見ておきましょう。指定代理人とは、医療保険や介護保険など被保険者本人が請求困難な状態になった際に変わって手続きが可能な人です。いきなり脳梗塞で倒れ意識が戻らない、なんて時に給付金の請求がスムーズにでき、治療費にあてたりすることが可能です。
保険は入っているけれど、家族がその存在を知らなかったなんてことにならないように、ぜひ兄弟姉妹で親の証券ファイルの情報はシェアしておきましょう。高齢になればだれでも書類の整理や把握は大変なので、子世代から書類整理を申し出ると案外喜んでもらえます。