CO2(二酸化炭素)の削減にまずは身近なことから取り組もうと、静岡県浜松市の富士金属興業株式会社が「シー(4)オー(0)ツー(2)」(CO2)と読む語呂合わせをして、4月2日を「CO2削減の日」として制定した。自動車の修理でリサイクル部品を使用することで、新品を使用するよりもCO2排出を大幅に削減できることを訴えることが目的だ。

始めたい身の回りのCO2削減

日本政府は2050度年に「温室効果ガス実質ゼロ」を目指すことを宣言し、この実現のための一里塚として2030年度に温室効果ガスを2013年度比で46%削減し、さらに50%の高みを目指すとした。2030年度の目標を達成する内訳として、産業部門が37%の削減、家庭部門が66%削減とする。

一人が一日に排出するCO2の平均量は6キログラムとされる。国民一人一人の理解と行動の変化が必要だ。そのためにも、身の回りの行動をチェックする必要がある。

まず、家庭で最も電力を使うのはエアコンだ。冷房の際は設定温度を高めにし、暖房の際には設定温度を低めにすることが肝心だ。エアコンと同時に扇風機を使用すれば空気が循環し、冷暖房効果が高くなる。室外機のそばに物を置かないことでも、冷暖房の効果は上がる。

洗濯機は、容量の8割程度にとどめると汚れがよく落ちるそうだ。洗剤も多ければよく洗えるということでもないので、適量を守ることで効率を上げる。

冷蔵庫は、内部の物の量を少なく、できれば半分ぐらいにすると、詰め込んだ場合より電気の使用量が減る。開閉の頻度を少なくしたり、開けている時間を短くすることも重要だ。

自動車の排気ガス削減も肝要だ。急発進はやめ、やさしい発進を心掛ける。タイヤの空気をこまめにチェックして走行を円滑にする。エアコンの使用を控えめにしたり、不要な荷物は積み込まないようにすることも大切だ。

照明器具では、使っていないときには消灯するとともに低消費電力のLEDを活用する。このように、少し身の回りに目を配るだけでも、CO2削減につながるものは多い。

コロナ禍以前の分析ではあるが、国連機関の「世界観光機関」(World Tourism Organization)によると、観光に伴うCO2の排出量は世界で排出されるCO2の約5%を占める。そのうちの3%が飛行機によるもの、2%が地上の交通機関や宿泊施設によるものだ。

コロナ禍で旅行関連業界は大きな痛手を受けており、コロナが収まった暁にはできる限りの支援をしたいものだが、節度ある行動が必要だろう。以前にも紹介したが、アメリカなどでは、CO2削減のキャッチフレーズとして「Fly less , Drive less, Waste less」がある。飛行機や自動車に乗る機会を減らそう、廃棄物を減らそうという運動だ。