値上げの背景にエネルギー価格の高騰が

国際的なエネルギー価格は近年上昇傾向にあります。例えば代表的な原油価格の1つ「WTI原油」は2020年4月までおよそ20ドル近辺で推移していましたが、直近では90ドルにまで上昇しました。

【原油価格の推移(WTI原油)】

Investing.comより著者作成

エネルギー価格が上昇した理由はさまざまなものが考えられますが、OPEC(石油輸出国機構)の減産が考えられるでしょう。サウジアラビアなど主要な産油国で構成されており、それにロシアを加えた「OPECプラス」は2020年8月から石油産出の減産を行っていました。供給が低下することで需給が締まる思惑から国際的な取引価格が上昇したと考えられます。

OPECプラスの減産幅は2021年8月に縮小されましたが、新型コロナウイルスの収束を期待する動きもあり、足元では依然高止まりが続いています。また欧州のエネルギー輸入の多くはウクライナを通るパイプラインを通ってロシアから行われていることから、緊迫しているロシア・ウクライナ情勢も原油価格の高騰の原因と考えられるでしょう。

4月分の電気料金の燃料費調整単価は2021年11月~2022年1月の輸入価格で決まりますが、エネルギー価格を考えると引き下げは難しそうです。また、燃料費調整単価が上限に達していない電力会社に至ってはさらに値上げされる可能性も否定できません。