3月は値上げの春となりそうです。1月下旬に全国の電力会社が一斉に値上げを発表し、北陸電力を除き3月分から電気料金が引き上げられます。

どうして電気料金が上がっているのか、その理由を探りましょう。

電力各社が一斉に値上げ

1月28日に発表された電力会社の値上げは以下の通りです。中部電力の値上げ幅が最も大きく、標準的な家庭では292円の値上げとなりました。その他の電力会社も北陸電力を除き値上げとなっています。

【電気料金の2022年3月値上げランキング】

※電気料金は標準的な家庭

今回の値上げには「燃料費調整単価」の上昇が背景にあります。日本全体の輸入燃料価格が反映されているもので、今回の値上げには2021年10~12月分の輸入価格が反映されました。引き上げには一定の上限があり、北陸電力が値上げとならなかったのは既に上限に達していたためだとみられています。なお、今回の値上げで関西電力と中国電力も上限に達しました。

出所1:経済産業省資源エネルギー庁「月々の電気料金の内訳」
出所2:経済産業省資源エネルギー庁「燃料費調整制度について」