資産形成の王道「先取り貯蓄」にiDeCoを使ってみよう

解決方法を解説していきたいと思います。まず1位の「拠出する資金・余裕がない」。私も最初はお金のことですごく悩みました。一般的に貯金・貯蓄と言うと少し先の未来のためかと思います。しかし、いくらいつかは訪れるかもしれない老後のためにとは言え、何十年も先への貯蓄は抵抗感があって当たり前です。

ですが、平均寿命が男女ともに80歳を越え「人生100年時代」が意識されるようになっています。私たちは、近くの未来と遠くの未来に向け、同時に備えていく時代に生きていると言えると思います。

その備えをすでに始められている多くの方が、「先取り貯蓄」をされています。先取り貯蓄とは、「月々の収入から貯蓄のためにお金を残す生活をしていく方法」ではなく、「先に貯蓄をして残ったお金で生活していく方法」です。

iDeCoでお金を積み立てていくには、ご自身の銀行口座から引落しで積み立てていくか、会社員限定ではありますが、会社の協力があれば給与からの天引きで積み立てることもできます。先に貯蓄できているので、残りを計算しなくてよいため気持ち的にも非常に楽になるかと思います。仕組み化をうまく活用し負担を減らすのも資産形成を長く続けるコツになります。

iDeCoですが、毎月5000円からスタートすることができますので、無理せず始められるようになっています。ちなみにiDeCoと同じような制度にNISA(少額投資非課税制度)があります。こちらは始められる金融機関によって、金額に違いはありますが100円からスタートできる金融機関もあります。少額からスタートできるので手軽ではありますが、私としては、様々なメリットがあるiDeCoをおすすめしています。

とは言っても、金銭面での抵抗感を乗り越えるためには、それだけではまだまだ弱いとも思います。iDeCoには所得控除という税制優遇制度があります。積み立てた金額に対し、所得税の還付があり住民税が抑えられるんです。なんと、貯めながら節税までできる大きなメリットがあります。

リンク:そもそも「控除」とは?iDeCo(イデコ)の税金メリットをざっくり解説