iDeCoを始めるのに半年悩んだ筆者がiDeCoの誤解を解消します
資産形成をしていく上で、様々な金融商品や制度が増えて来ていますが、何か始められていますか? 今回紹介するのはiDeCo(イデコ)、個人型確定拠出年金。ぜひ多くの方に知って頂きたい制度。その中でも働く若い方にほど始めて欲しい制度になります。iDeCo(個人型確定拠出年金)とは一言で表すと「自分で年金を作る制度」のことです。
①お金を積み立てる
②積み立てたお金を運用する
③60歳以降に引き出していく
以上3つのステップで年金を作っていきます。iDeCoの仕組みについては、他のコラムでも紹介されています。また、より詳しく勉強されたい方は、以下のサイトをチェックしてみてください。
iDeCo公式サイト:https://www.ideco-koushiki.jp/(厚生労働省)
iDeCoナビ:https://www.dcnenkin.jp/about/(運営管理機関の比較サイト)
iDeCoは20年以上前にスタートしているが、まだまだ利用率が低い
年金作りのiDeCo(個人型確定拠出年金)は、20年以上前の2001年からスタートしており、2021年10月時点で220万人以上の方が利用しています。多いように感じられるかもしれませんが、日本の20歳~59歳の人口は約6152万人と言われていますので、たった3.2%の方しか使われていません。
ファイナンシャルプランナーとして活動している私としては、ぜひ使って欲しい制度の1つと思っています。
なぜ3%の方しか使われていないのでしょうか。
マネーセミナーや相談の中で、iDeCoの仕組みを説明すると「始めたいです!」と前向きな方が多いのですが、スタートできてなかった理由をお聞きすると、難しいというイメージが邪魔しているようです。
そこで、どんな所でつまずいているか、「iDeCoに加入したくない理由」のTOP5をもとに、その誤解をといていきたいと思います。
かくいう私も、iDeCoに加入するまで「調べて悩んで、調べて」を繰り返し、気づくと半年経っていましたが、振り返るともったいない時間でした。
これは野村総合研究所から、個人投資家に取られたアンケート項目の1つ「iDeCoへ加入したくない理由」の回答結果です。2016年のアンケートではあるのですが、実際の相談でも似たような意見を頂いていますし、私も同じような事でつまずいていました。回答の分類を大きく分けると2つあるかと思います。
1つ目は、1位にあげられている「拠出する資金・余裕がない」です。ご自身のお金に関する回答となっております。2つ目は、2~5位に見られるように、どちらかと言うと、iDeCoに関する制度や仕組みへの不満です。
・2位 手続きが面倒くさそうだ
・3位 相談できる人がいない
・4位 口座管理手数料がかかる
・5位 60歳まで解約することができない