まだ資産形成をしなくていい…? 悠長な40代の相談者

柳田由香里さん(仮名)プロフィール

・年齢:44歳
・都道府県:東京
・家族構成:4人(夫、子供2人と暮らす)
・職業:パート
・すでに行っている資産運用:老後のためにお金を準備したいと思い、4年前に個人年金保険に加入
・相談に来た際のお悩み:「現在、老後のお金を保険で準備しているが、足りる?あといくら積み立てれば十分なのか。iDeCoなどを始めるべき?」

こちらの柳田さんもパート主婦です。そろそろ老後のための資産形成を始めたい、とご相談に来られました。老後に不足する金額を一緒に計算したところ、その金額は約3000万円。

しかし、ご主人の退職金や、現在、個人年金保険に加入していることを考えると、これから追加で準備すべきお金は約1700万円になることが分かりました。現在 44歳の柳田さんは65歳まであと21年あります。単純に逆算すると毎月7万円の積み立てが必要です。

ただ柳田さんは、まだ教育費も積み立て中ということだったので、それに加えて老後資金用に毎月7万円の積み立ては厳しく、ここは運用の力を借りようということでiDeCoをスタートすることを決めました。仮に3%程度で運用できると想定すると、1700万円を21年後に作るなら、毎月約5万円の積み立てですみます。

投資信託選びのアドバイスも行い相談は終わったのですが、翌日、柳田さんから「iDeCoはやめて、預金での老後資金作りに方針転換をします」と連絡が来たのです。どうやら、ご相談日の夜、家でiDeCoの口座を開設するため資料請求をしようとしていたところ、ご主人から反対されてしまったようです。

ご主人は投資信託で運用することに対して反対をしているので、iDeCoでも預金(元本確保型)で貯められることを伝えましたが、ここは夫婦間の問題です。ご相談者は「運用するのは50代になってからでもいいかな。今は保険と預金で資金を貯めていこうと思います」とのことでした。