いざ、愛知へ。施設探しの始まり

さて、そんなちょっとステキな2週間が終わり晴れて愛知の実家へ。そこは父が苦闘しつつ生活していたのが分かる、ゴミの山的な場所と化していました。

まずは、自分の寝る場所づくり。ごみを片付け、掃除機をかけ、布団を干し、シーツを洗濯するところから始めました。翌日から、父と母が一緒に入居できる施設探しをスタート。父は自立生活ができ、母は症状が進行していますが、この二人が楽しく生活できる場所が目標です。

夫婦部屋というものがかなり限られているうえ、それが空いている確率も低く、すぐに入居は難しいかなと思っていました。特別養護老人ホーム(特養)、介護老人保健施設(老健)、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)、ケアハウス、グループホームなどなど……様々な施設があり、正直なところ、いまいち違いもよく分かっていなかった中、夫婦部屋のある3か所に見学に行き、いろいろお話を聞かせてもらいました。

結局そのうちの1か所が、自立の父にも満足ができ、介護が必要な母のニーズも満たされることが確認できたので、さっそく申し込みました。なんと3組がすでに“行列”におられたのですが、どの方々もすぐに入居はできないということが分かり、いきなり両親に番が回ってきて入居申請が進むことになりました。大変にラッキーなことだったと思います。

ケアマネージャーさん、母がお世話になっていた病院のソーシャルワーカーさん、施設の事務担当の方が「娘さんがアメリカに帰国する前に入居できるように」と、面接や書類審査なども猛スピードで進めてくださり、見学から1週間で入居が決定。

サービス付き高齢者向け住宅なので、家具や生活用品は自分で持ち込む必要があり、父と買い物、そして引っ越し。組み立てが必要な家具もあり、後から来てくれた夫と息子まで稼働して1日ですべて組み立て・設置しました。

介護サービスは別途必要なものを契約する必要があり、ケアマネージャーさんと相談して母のデイケアや日常生活のヘルプを充実させることができました。結果的に、見学から2週間で引っ越しが完了し、新しい生活が始まりました。

振り返ってみれば、ここには多くの方の親切がありました。日本って本当にいい国だなあ……というのが感想です。