finasee Pro(フィナシープロ)
新規登録
ログイン
新着 人気 特集・連載 リテール&ウェルス 有価証券運用 金融機関経営 ビジネス動画 サーベイレポート
岩本健已の志高く腰低く声明るく

耳慣れない言葉との出会いが人生の視野を広げる
~「PEDAL行動」と「カスタマー・アドボカシー」~

岩本 健已
岩本 健已
株式会社想研 執行役員
2024.07.25
会員限定
耳慣れない言葉との出会いが人生の視野を広げる<br />~「PEDAL行動」と「カスタマー・アドボカシー」~<br /><br />

私が「PEDAL(ペダル)行動」という言葉に出会ったのは2020年央、まさに新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が猛威を振るっているころのことでした。ご多分に漏れず、当時、私が勤務する会社も在宅勤務主体となり、オフィス勤務時代とは異なる環境での活動が続きました。工夫をこらしての情報収集を求められるなか、私は偶然にも「PEDAL行動」という言葉に出会いました。コロナ禍なかりせば、この言葉は生涯知らずにいたかもしれません。まさかPEDAL行動が、70歳代に向かうその後のシニア人生の指針になるとは露知らず…

PEDAL行動は、シニアが自走力をつけるための5つの特性を示すものと言われています。まず、新しいことに挑戦し(Proactive)、自分が大切にしている価値観と仕事の意識を結びつけ(Explore)、年齢にこだわりなく多様な人々との仕事をすすめ(Diversity)、人間関係の結節点となり(Associate)、経験したことを繰り返し、次に生かす(learn)ことです。皆さまお気づきのように、5つの単語の頭文字を揃えるとPEDAL(ペダル)となり、自転車のペダルになぞらえています。

法政大学の石山恒貴教授は「自転車のペダルは、こぎ始めこそ重いが、こぎ出せば軽くなっていき、スイスイ自走できる。だから、シニアは長年のキャリアもあり、全てを一から学ぶ必要はないのでは。」と述べられています。ちなみに、PEDAL行動は偶然出会った言葉と申し上げましたが、それもそのはずです。私が読み始めた記事のタイトルは「中高年労働者の継続的活躍 5つの行動」だったからでした。

 

コロナ禍で在宅勤務が生じたため、偶然に出会ったPEDAL行動という言葉でしたが、金融業界から離れ、メディアの世界に入ったからこそ目に止まった言葉もありました。それが「カスタマー・アドボカシー」という言葉でした。金融業界からメディアの世界に入ったばかりの私は、新聞や雑誌等への読み方や見方を変えました。どこかに弊社の雑誌に寄稿してくれるような識者がいないものだろうか。「カスタマー・アドボカシー」はそんな気持ちで記事を追いかけるなかでの発見でした。

メディア業界に移って間もなく、2023年2月のことでした。日経新聞「やさしい経済学」に名城大学経営学部の山岡隆志教授が「顧客優位時代の経済戦略」という表題で、10回にわたり連載されました。山岡教授のお考えをまとめると「カスタマー・アドボカシー志向」は「現代版顧客志向」といえる概念と言う事でした。私は連載記事10回分を順に並べ、一気に読んでみました。すると、ある事柄に気づきました。山岡教授の連載のなかでは、個別具体的な企業名とその企業の主たる業務に触れられているのに、金融機関が全く登場してこなかったのです。私は、そのことを不思議に思い、山岡教授が所属されている大学に照会すると、ご本人と首尾よくオンラインでお話できることになりました。私は、疑問に思っていることを率直にお伝えしました。

すると、山岡教授に後日、フィナシープロ編集部のインタビューをご快諾いただきました。その内容は「金融機関の『カスタマー・アドボカシー志向』の可能性」という記事にまとめられています。

「カスタマー・アドボカシー志向」は、発想の軸足を完全に顧客側におき、徹底的に顧客本位のサービスを提供し、企業が顧客と強固な信頼関係を構築することを目指したマーケティング戦略でした。山岡教授は、「金融機関にとって高い顧客志向性を追求すれば、大きな顧客満足が得られ、結果、それは金融機関に付加価値をもたらす。」と明言してくださいました。

皆さまもこれから人事異動等で仕事や職場が変わることがあると思います。私は予期せぬパンデミックでの在宅勤務経験や、異なる業界への転職など環境変化に直面しました。しかし、それらは私に新たな発見をもたらし、職業人人生への原動力になりました。環境変化が皆さまのビジネス人生に訪れたら、それは必ずやターニングポイントになっていると、私は強く信じます。

私が「PEDAL(ペダル)行動」という言葉に出会ったのは2020年央、まさに新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が猛威を振るっているころのことでした。ご多分に漏れず、当時、私が勤務する会社も在宅勤務主体となり、オフィス勤務時代とは異なる環境での活動が続きました。工夫をこらしての情報収集を求められるなか、私は偶然にも「PEDAL行動」という言葉に出会いました。コロナ禍なかりせば、この言葉は生涯知らずにいたかもしれません。まさかPEDAL行動が、70歳代に向かうその後のシニア人生の指針になるとは露知らず…

続きを読むには…
この記事は会員限定です
会員登録がお済みの方ログイン
ご登録いただくと、オリジナルコンテンツを無料でご覧いただけます。
投資信託販売会社様(無料)はこちら
上記以外の企業様(有料)はこちら
※会員登録は、金融業界(銀行、証券、信金、IFA法人、保険代理店)にお勤めの方を対象にしております。
法人会員とは別に、個人で登録する読者モニター会員を募集しています。 読者モニター会員の登録はこちら
※投資信託の販売に携わる会社にお勤めの方に限定しております。
モニター会員は、投資信託の販売に携わる企業にお勤めで、以下にご協力いただける方を対象としております。
・モニター向けアンケートへの回答
・運用会社ブランドインテグレーション評価調査の回答
・その他各種アンケートへの回答協力
1
前の記事
1万円札の肖像は「会計の偉人」の指定席に?
~簿記を重視した福沢諭吉先生と渋沢栄一翁~
2024.07.11
次の記事
株価急落で今日の出勤が怖いあなたへ
ブラックマンデー暴落直後に投資を始めた顧客の思い出
2024.08.05

この連載の記事一覧

岩本健已の志高く腰低く声明るく

100歳人生の時代(下)~コラム最終回にお伝えしたい3つの矜持~

2024.12.26

100歳人生の時代(上)~定年がゴールではない~

2024.12.12

「岩本の研修は即効性がない」とのお叱り ~人生には無駄に見えて重要なことが沢山ある~

2024.11.28

防御は最大の攻撃なり アイスホッケーと投信窓販

2024.11.14

KKR創業者・クラビス氏の「私の履歴書」は必読です 

2024.10.31

「ドブ板」の日米比較 選挙も営業も地道に泥くさく

2024.10.24

米国で出会った「水もしたたる良い男」 ~アドバイザーの模範生?~

2024.10.10

私の人生を変えた、たった一文字 ~秋田の老舗女将の風呂敷~

2024.09.26

AI時代に生き残る仕事は? 大前研一氏の予言は「介護士」、岩本予想は「資産運用アドバイザー」

2024.09.12

あなたの転機になった言葉は何ですか
~「セレンディピティ」に取りつかれた私~

2024.08.22

おすすめの記事

【プロが解説】2025年度 統合報告書審査を終えて― 企業価値向上に向けた評価視点と今後の課題

古川 輝之

「IFAエグゼクティブ・サーベイ2025」注目ポイントを一挙解説(1)――ビジネス戦略編

finasee Pro 編集部

2026年の経済を先読み!「物価高に賃金は追い付くか?」「金利ある世界で意識すべき投資のポイントは?」 第一生命経済研究所・永濱利廣氏に聞く

finasee Pro 編集部

野村證券の売れ筋にみる2026年の活躍期待ファンド、「宇宙関連株」は「日経225」と「米国テック株」を上回るか?

finasee Pro 編集部

2026年、日経平均「6万円」が射程距離となる理由 注目セクターと株価の見通し―マネックス証券 広木隆氏に聞く

finasee Pro 編集部

著者情報

岩本 健已
いわもと・たけみ
株式会社想研 執行役員
1953年(昭和28年)生まれ71歳。銀行・証券会社・資産運用会社と金融業界一筋から、2023年に金融メディアの(株)想研に入社。銀行系投資顧問会社設立メンバー(1985年)、銀行の投信窓販解禁準備責任者(1997年)などを務める。全国地方銀行協会主催の新任支店長研修で3年連続講師。約60の銀行に対し、約500回、延べ約2万人に研修を実施する。趣味はアイスホッケーで71歳の現役選手(GK)。北海道苫小牧市の「王子製紙nepiaリンク」にアイスホッケー関連書籍300冊超とパネル等を寄贈。ビジネス信条は「信頼と継続」。著書「『志』高く『腰』低く『声』明るく」(地域金融研究所)
続きを読む
この著者の記事一覧はこちら

アクセスランキング

24時間
週間
月間
【プロが解説】2025年度 統合報告書審査を終えて― 企業価値向上に向けた評価視点と今後の課題
「IFAエグゼクティブ・サーベイ2025」注目ポイントを一挙解説(1)――ビジネス戦略編
「地域金融力強化プラン」は逆から読むべし(2)地銀を追い込むモニタリングの多視点化、“北風とインセンティブ”
「地域金融力強化プラン」は逆から読むべし(1)存在しない終章と居心地悪そうな3施策
【みさき透】SBI新生銀行の上場で現実味を増す「帝国の野望」――分配・解約資金をグループに還流、金利でも稼ぐモデルに
野村證券の売れ筋にみる2026年の活躍期待ファンド、「宇宙関連株」は「日経225」と「米国テック株」を上回るか?
「地域金融力強化プラン」は逆から読むべし(3)高市政権による「運用立国」再解釈と、証券・運用・メガ・システム業界へのメッセージ
資産運用ビジネスの本気度が問われる時代へ、変わる監督行政と業界
7月に発足した金融庁「資産運用課」の課題は  永山玲奈課長に聞く
2026年の経済を先読み!「物価高に賃金は追い付くか?」「金利ある世界で意識すべき投資のポイントは?」 第一生命経済研究所・永濱利廣氏に聞く
2026年、日経平均「6万円」が射程距離となる理由 注目セクターと株価の見通し―マネックス証券 広木隆氏に聞く
野村證券の売れ筋にみる2026年の活躍期待ファンド、「宇宙関連株」は「日経225」と「米国テック株」を上回るか?
「地域金融力強化プラン」は逆から読むべし(3)高市政権による「運用立国」再解釈と、証券・運用・メガ・システム業界へのメッセージ
2026年、日経平均「6万円」が射程距離となる理由 注目セクターと株価の見通し―マネックス証券 広木隆氏に聞く
「IFAエグゼクティブ・サーベイ2025」注目ポイントを一挙解説(1)――ビジネス戦略編
家計・企業・国家のリスクテイクを支える “国債消化策の基礎工事”を真剣に考える
「地域金融力強化プラン」は逆から読むべし(1)存在しない終章と居心地悪そうな3施策
2026年の経済を先読み!「物価高に賃金は追い付くか?」「金利ある世界で意識すべき投資のポイントは?」 第一生命経済研究所・永濱利廣氏に聞く
「地域金融力強化プラン」は逆から読むべし(2)地銀を追い込むモニタリングの多視点化、“北風とインセンティブ”
マン・グループの洞察シリーズ⑭
2026年の市場環境見通し~多極化する世界各国の経済~
ファンドモニタリングは、どの指標を参照すればいいか
(5)バランスファンドのモニタリング② リスクは標準偏差だけでなく下方リスクにも注目
野村證券の売れ筋にみる2026年の活躍期待ファンド、「宇宙関連株」は「日経225」と「米国テック株」を上回るか?
“霞が関文学”で読み解く金融界⑤ 表題は「FDレポート」なのにFDを突き放す当局
ファンドモニタリングは、どの指標を参照すればいいか
(5)バランスファンドのモニタリング② リスクは標準偏差だけでなく下方リスクにも注目
常陽銀行の売れ筋で「のむラップ・ファンド」が「ゴールド」や「NASDAQ100」より順位を上げた理由は?
「地域金融力強化プラン」は逆から読むべし(2)地銀を追い込むモニタリングの多視点化、“北風とインセンティブ”
「支店長! 金利が上昇しているのだから預貯金や円保険で十分です! お客さまにリスクの高い投資商品を提案する必要なんてないですよね?」
【みさき透】SBI新生銀行の上場で現実味を増す「帝国の野望」――分配・解約資金をグループに還流、金利でも稼ぐモデルに
「地域金融力強化プラン」は逆から読むべし(1)存在しない終章と居心地悪そうな3施策
【新NISA開始から丸2年】オルカンが爆売れだったが…投資地域別にみると浮かび上がる「別の実態」
「地域金融力強化プラン」は逆から読むべし(3)高市政権による「運用立国」再解釈と、証券・運用・メガ・システム業界へのメッセージ
ランキングをもっと見る
finasee Pro(フィナシープロ) | 法人契約プランのご案内
  • 著者・識者一覧
  • 本サイトについて
  • 個人情報の取扱いについて
  • 当社ウェブサイトのご利用にあたって
  • 運営会社
  • 個人情報保護方針
  • アクセスデータの取扱い
  • 特定商取引に関する法律に基づく表示
  • お問い合わせ
  • 資料請求
© 2026 finasee Pro
有料会員限定機能です
有料会員登録はこちら
会員登録がお済みの方ログイン
有料プランの詳細はこちら