「リスクを減らす」=損する可能性を減らすこと、ではない

講師
セミナーでは、「リスクとリターンの法則」の話をしました。
投資の世界で言う「リスクが大きい」と「リスクが小さい」、その違いはどういうことでしたっけ?

参加者
え~と、リスクとは、リターンがどれくらいブレるか、ということでしたよね。
ですから、「リスクが大きい」とは、大きく儲かるかもしれないけど、大きく損をする可能性もあること。
リスクが小さいとはその逆、でしたよね。

講師
そうですね。リスクとは「儲かる・損をする」がセットになっていて、片方だけを増やしたり減らしたりはできない、ということなのです。
一般的に言われる「リスク」は、損を何かマイナスのことが起きる要因という意味を持つので、この意味の切り分けはけっこう重要なんですよね。

参加者
そうか! 損をするリスクを減らすということは、同時に儲かる可能性も減らすことになって、「儲かる・損をする」どちらのブレ幅も小さくなるんですね。
ということは、商品を選ぶとなると……債券ですか?