分野別の分析でも日本人は「自信欠乏ゾーン」に集中!?
4分野ごとに細かく見たのが下図です。Debt(負債)とProtection(万が一への備え)において、35%の人が「自信欠乏ゾーン」にいます。本人に自分の状況を正しく知らせる方策があれば、無用な不安は軽減されるはずです。
Savings(資産形成)とBudget(家計管理)では、「要支援ゾーン」に最も多くの人が集まっています。「金銭面でよくない」ことをある意味正しく認識している人たちがこれほどいるということは看過できない現実です。国政レベルの課題としてよりフォーカスがあてられるべき分野ではないでしょうか。
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出所:フィデリティ投信「フィデリティ・フィナンシャル・ウェルネス・サーベイ」(2021年2月)
国際比較
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出所:フィデリティ投信「フィデリティ・フィナンシャル・ウェルネス・サーベイ」(2021年2月)
諸外国を見ても、日本ほど「自信欠乏ゾーン」に集まる国・地域は他にありません。国際比較の観点からも、日本はこの認知ギャップをいかに埋めるかが急務であると言えそうです。皆さんはどのような感想をお持ちでしょうか。
次回は、確定拠出年金(DC)の加入者と非加入者でフィナンシャル・ウェルネス・スコアに違いがあるか否かを見ていきます。