住宅ローン控除よりも“先”に、iDeCoの控除が適用になる

講師
では、住宅ローン控除とiDeCoの控除の関係をご説明しましょう。
住宅ローン控除の種類は「税額控除」です。以前ご説明した図の(4)の行にありますね。そして、iDeCoの控除の種類は「所得控除」ですから、図では(2)の行と、「税額控除」より上にあるのが分かるかと思います。

参加者
となると、税額計算の流れでは、住宅ローン控除よりも、iDeCoのほうが先に控除されるんですね。

講師
その通り。つまり、iDeCoを始めると、これまでに比べ、(2)の行で課税所得が減って、(3)の行の「税額」……図の一番右ですね、これも減ることになるのです。
例えば、この「税額」が住宅ローン控除の額よりも少なくなると、どうなると思いますか?

参加者
(4)の行で、「納税額」がマイナスになるってことですよね? そうすると、所得税はゼロになってうれしいのですが、せっかくの住宅ローン控除を使い残してしまうのは残念ですね……。

講師
そうなんです。今おっしゃった点がまさに、「iDeCoと住宅ローン控除の併用は損!」と喧伝される理由ですね。
でも、所得税から控除し切れなかった分は、翌年分の住民税から控除されるって知っていましたか?