賃貸 VS 持ち家、結局どっちがいいの?

大山さんは現在一人暮らしで、ご実家は他県にあり、お兄様ご夫妻がご両親と同居ということですので、ご実家に戻る選択肢はないようですから、悩ましいですが、地域性を考えても、住宅購入も検討されてもよいのではないでしょうか。将来を見据えて、利便性と適正価格を考慮しなければいけませんが、30年の住宅ローンを組んだとして、完済年齢71歳ですから今は考え時かもしれません。

もし賃貸のまま暮らしていくとすると、高齢者の賃貸入居については、健康面の心配、金銭的な心配が伴いますので、入居を断られるケースもあります。連帯保証など、ご家族の協力が必要となりますが、どなたにお願いするのかということも視野に入れていかないといけません。

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「不安!」というお気持ちも分かりますが、まず65歳からの公的年金を概算でもよいので、いくらになるか把握し、その上で生活設計していくことが大切です。ライフプランニング、それに伴った資産運用プランは必須です。どうにかなるという気合だけではどうにもなりません。

ここでは5万円や500万円など、一般的な数値を交えて解説しましたが、ご自身の理想とするライフプランニングを描くことで、現状の問題点を可視化すると対策が取れます。

資金がショートするのであれば、働き方を変えてみるという方法もあります。今、派遣社員としてお勤めということですが、得意な分野を伸ばしてキャリアアップされるなど、時間は有限ですから機会損失にならないようじっくり考えてみてください。