相談者のプロフィールとお金データ

【鈴木明子(仮名)さんのプロフィールとお金データ】 48歳、愛知県在住。大学病院に勤める医師。両親が建てた一軒家の実家で母と2人暮らし。明子さん自身に婚姻歴や子供はなく、今後も「おひとり様」を想定している。昨年に父親が急逝し、株式を相続している。
【寄せられたお悩み】 「今は母も元気で一軒家でいっしょに暮らしていますが、今後、母が他界したら、マンションに移り住もうと思っています。お金の貯め方は今のままでいいのか……特に老後のお金は足りるのかが不安です。また、老後と言えば自分自身が認知症になった場合の財産管理などにも不安を感じます。そうした老後の備えを始めたいと思うものの、具体的に何から手をつけたらいいか分かりません」
【お悩みの論点】 ①今の生活レベルはできれば崩したくないが、今後、お金は足りるのか? ②母が他界したら、マンションに移り住もうと思っている。いくら必要か? ③自身の老後のことが心配。例えば、自分が認知症になった場合は?

資産状況や月々の収支内訳

【資産状況】 金融資産額:約9500万円 内訳 預貯金: 8000万円 株式:1500万円ほど(父から相続した株式、自分で購入した株式を合わせて)
【収支】 <収入> ・毎月の手取り収入:80万円 ・手取りの年収:約1000万円
<支出> ・毎月の支出:約48万円(詳細以下)

※母親が払っているため、住居費・水道光熱費はなし。

支出について、鈴木さんからのコメント

※1……「コロナで減りつつありますが、外食が多く、かかるときはこれくらいかかります」

※2……「母の分のケータイ代も払っています」

※3……「iDeCoの手続きを始める予定なので、計上します。私は1万2000円が上限額なので、正直なところ、これではあまり貯まらないと思っています」

※4……「支出から、余った分を貯金しています」

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現在、お母様と2人でご両親が建てた一軒家にお住いの鈴木明子さん。明子さんはお医者様(勤務医)でいらっしゃって、お給料がすべてご自身のお小遣いのようなもの。お金の心配が全くなかったところに、昨年末にお父様が急逝され、やっと今置かれている環境と、ご家族やご自身の将来について現実的にとらえられた、ということですね。

お母様の今後のお金については心配がないとのことでしたので、明子さんの「お金の作り方」と「今後考えられることへの対策」を一緒に考えていきましょう。