3.過去のパフォーマンスを比較
以下の表からは、3年間では「WCM」が高い騰落率を示していることが分かります。一方、直近1年では「世界のベスト」が「WCM」を上回っています。期間によって相対的な成績が変わっている点は、見逃せません。
また、同じ運用戦略を採用する2コース同士では、騰落率に大きな差はありません。各期間において「世界のベスト」、「WCM」ともに分配金を払い出さないコースの方がわずかに上回っています。
一方、「WCM」が設定された2021年10月13日を起点として、「世界のベスト(毎月決算型)」、「世界のベスト(年1回決算型)」、「WCM(予想分配金提示型)」、「WCM(資産成長型)」の4ファンドの基準価額の推移を振り返ると、分配金を払い出さない「世界のベスト(年1回決算型)」と「WCM(資産成長型)」は2026年10月5日時点で基準価額がほぼ同等の水準になっています。運用商品として投資家に提供するリターンの実績はほぼ変わらなかったということです。
ただ、2026年10月に至るまでの過程は大きく違います。分配金を払い出さないコースをみると、「世界のベスト」はおおむね右肩上がりですが、「WCM」は2021年10月の設定後、2024年2月まで2年超の期間にわたって基準価額が設定時の1万円を割り込んでいました。もっとも下落した2023年1月の時点では基準価額が6800円の水準を割り込んでいます。そして、2024年2月に基準価額が1万円を突破してからの上昇率は非常に大きなものでした。先行して上昇していた「世界のベスト」と基準価額の水準が逆転するほどに上昇することもありました。
この過程が両ファンドのパフォーマンスの性格をよく表しているように感じられます。同じように世界中の市場から成長する魅力的な企業を選別投資するアクティブファンドですが、「世界のベスト」は安定的な成長を実現し、「WCM」は比較的価格変動の大きな動きをする傾向にあります。この価格変動率は「WCM」が投資対象を厳選し、絞り込むために引き受けなければならないゆえんでしょう。

