日米の違いだけではない2つのハイテクファンド

20~30年なら「netWIN Bコース」をやや上位に評価できると考えます。

理由は3つあります。
 ① テクノロジーの「勝者」を変化に応じて入れ替えられる
これが最大です。1999年のテクノロジーと2026年のテクノロジーは全く違います。それでもnetWINは25年以上、テクノロジーの構造変化を追い続けてきました。

 ② 世界の成長市場にアクセスできる
Microsoft、NVIDIA、Alphabet、Amazon、Apple、TSMCなど、現在の世界経済を動かす企業に投資しています。
20~30年という期間では、「日本経済が成長するか」ではなく「世界の成長企業がどこに生まれるか」という視点が重要になります。この点で「netWIN」に分があります。

 ③ 為替も長期では分散要因になる
Bコースは為替ヘッジなし。したがって円安なら円ベースのリターンを押し上げる一方、円高では逆風になります。20~30年という長期では、日本の投資家にとって円だけに資産を集中させないという意味で、外貨建て資産を持つ意義も大きいと考えられます。

ただし「情報エレクトロニクス」を選ぶ理由も十分にあります。私はむしろ、「日本株の成長株ファンドを20年以上持ちたい」という投資家なら、「情報エレクトロニクス」はかなり有力だと考えます。

特に、現在の日本企業には、半導体製造装置、電子部品、FA・ロボット、電力・通信インフラ、AI関連設備、自動車・産業機器の電動化など、世界で競争力を持つ分野があります。「情報エレクトロニクス」は、こうした「日本企業の技術力」への集中投資として非常に分かりやすいファンドといえます。

■まとめ

※上記は徳永氏によるまとめ

非常に面白いのは、この2本を組み合わせた場合です。

「netWIN」=米国AI・クラウド・半導体・デジタル
「情報エレクトロニクス」=日本半導体・電子部品・FA・産業技術

なので、両者は同じ「テクノロジー」でも利益を生む場所が違います。AかBかで選ぶのではなく、AもBも保有することで、技術革新の波を幅広く捉えることが可能になります。2本のファンドを持つことによって、「テクノロジーの勝者を2つの市場(米国と日本)から取る」ことが可能になります。これは、一つの面白い試みになります。

もちろん、分散しているようで、実はかなり同じリスクを持っています。例えば、

世界的な半導体不況
AI投資減速
グロース株バリュエーション調整
金利急騰
ハイテク株バブル崩壊
などが発生すると、両方とも同時に下がる可能性があります。

したがって、「2本持っているから安全」ではありません。世界の株式に幅広く分散投資するファンドを保有した上で、より高いリターンの上乗せが期待できる「netWIN」や「情報エレクトロニクス」を併せ持つというポートフォリオが有効でしょう。

「netWIN」と「情報エレクトロニクス」のどちらを選ぶかという点では、今後、20年を展望してどのような社会・経済をイメージしているかという、あなたの展望(イメージ)する社会の姿が重要になります。引き続き米国企業のデジタル覇権が継続すると考える場合は「netWIN」に分があるでしょう。現在、1ドル=155円~160円のドル円が、120~130円程度の円高・ドル安に進むと考えるなら「情報エレクトロニクス」ですし、1ドル=200円に向かって一段と円安が進むと考えるなら「netWIN」に有利です。一方、つみたて投資を考えるのであれば、価格変動率がより大きな「情報エレクトロニクス」に妙味があるでしょう。それは、過去20年で示された結果が示しています。

20年以上の長期投資を考えた場合、すべての投資家に納得のいく答えはありません。あなた自身のものごとの考え方が大きく影響します。自分自身で納得のいかない投資は何年も継続して投資することはできません。少なくとも、「netWIN」、「情報エレクトロニクス」の両ファンドは、今後も20年、30年と存続することが期待できるファンドです(両ファンドとも信託期限は無期限)。これまでの長期にわたる運用を振り返りつつ、あなたの思い描く遠い将来をイメージしてみましょう。