今後のAI産業に何を期待するのか

「情報エレクトロニクス」は過去10年のパフォーマンスが非常に優れていますが、「日本株」であることが長期的には弱点にもなることを指摘しなければなりません。ここは20~30年投資なら非常に重要です。

「情報エレクトロニクス」の問題は、日本企業が世界のテクノロジー市場でどこまで利益を取り続けられるかということです。

現在の組入銘柄を見ると、

東京エレクトロン→半導体製造装置
村田製作所→電子部品
ファナック→FA・ロボット

というように、世界で競争力を持つ「BtoB型の日本企業」が多く組み入れられています。これはむしろ強みです。

しかし、「netWIN」では

Microsoft、NVIDIA、Alphabet、Amazon、Apple、Meta

のように、世界のデジタル市場を直接支配する企業への投資比率が圧倒的に高くなっています。20年という期間では、この差が無視できないと考えます。

また、「AI革命」の恩恵をどちらが受けるかという点が、今後20年を考えるうえで最大のポイントでしょう。

■netWIN
AIの「頭脳」側に近い。
NVIDIA、Microsoft、Alphabet、Amazon、AMD、Broadcom、Micron、TSMCなどの主要な投資銘柄は、
AIモデル→クラウド→GPU→半導体→データセンター
というAIエコシステムの中心部分を幅広く持っています。

■情報エレクトロニクス
AIの「産業・ハードウェア」側。
東京エレクトロン、村田製作所、ソニー、ファナック、日本電気、三菱電機、日立製作所、NTT、キオクシアホールディングス、ヒロセ電機などを通じて、
半導体製造 → 電子部品 → 工場自動化 → 通信インフラ

という恩恵を受けます。

したがって、

AIそのものの成長を取り込むなら「netWIN」

AIで広がる製造設備・電子部品・産業インフラを取り込むなら「情報エレクトロニクス」

と考えることができます。

一方、コストは「情報エレクトロニクス」が優勢です。ここは明確です。

「netWIN」の信託報酬は年2.09%(税込み)、「情報エレクトロニクス」は年約1.7%です。差は約0.4ポイント。一見すると小さく見えますが、20~30年では無視できない差になります。例えば1000万円を30年間運用し、単純化して年7%の市場リターンを仮定した場合、コストが年0.4ポイント違うだけでも最終資産にはかなりの差が生じます。

したがって、「高いコストを払ってでも『netWIN』の運用力を買う価値があるか」が長期投資では重要な判断になります。